ジゴクジジイのジゴックス

バカの頭の中を屁理屈と言葉のレトリックでしたためた虫下しコンテンツをご賞味あれ。WordPressで元々書いてた記事をインポートしたので所々バグってます。ごめんなさい。

令和初のスーパーコンボムービー、ワイルドスピードの感想

f:id:zigokugg:20190804161719j:image

自動車は移動手段の為のプロダクトではなく兵器だという事を改めて思い出させられるワイスピシリーズ。


今作はスピンオフだよ!とわざわざ公式からお達しがあるくらいマジでこれまでの話と関係がない。なのでどうか安心して見てほしい。

 

過去に一気見した感想はこちら。

zigokugg.hateblo.jp

zigokugg.hateblo.jp


さてこのスーパーコンボ

できれば映画館にピザとコーラをUBEREATSして、テンション高い外人たちと「イェーーイ!!」とか言いながらハイタッチして観たい映画だった。


ドゥエイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムが暴れまくるのを見たい、そんな小学生の願望が実現されたかの様な最強のお子様ランチ映画。

制作者サイドはもうワイスピの5あたりでこのスピンオフやりたかったんじゃないかと思う。
「予想外の結末」とか、「キャスティングの話題性」に偏重しがちな昨今だからこそワイスピの普遍的なド直球さに打ちのめされたい、という世間のニーズに合わせて、毛髪量の少なさと筋肉量の多さが映画の面白さに直結するという勝利の方程式を確立している快作。
 ハゲがド迫力に悪を倒す!以上!寝ろ!って感じが最高だった。一応ワイスピの冠があるから車要素も出てくるんだけど、レースとかじゃなくて筋肉の一部として使っている。何言ってるかわからないと思うけど、もうそれとしか言い表せない。

ただ、ワイスピシリーズのもう一つ大切な軸である「行動動機が家族」というテーマもきちんと形成されている。


なのでシリーズもののスピンオフとしてもちゃんと機能しているのでミクロな動機でマクロに救う、という伝統もちゃんとクリアしてる。
邦題の「スーパーコンボ」も最高にご機嫌だ。これほど偏差値の低い日本語、なかなか思いつかないよな、と感心してしまった。
ちなみに原題は「ホブス&ショウ」で、作中の彼らの名前がつく。「トムとジェリー」みたいなもんなんだが、これだと過去シリーズを観てない人にちょっとわかりにくいかも、と思う。
そういう意味ではキャラ名を使った原題よりも邦題の「スーパーコンボ」がめちゃくちゃしっくりくるんだ。
よく原題から邦題へのローカライズ下手くそ問題があるけど、スーパーコンボは「SisterAct」→「天使にラブソングを」や、「Enchanted」→「魔法にかけられて」や、「Frozen」→「アナと雪の女王」並みに良い翻訳だ。一言で日本人が直感的に作品を思い起こせられるのだから。


映画は見る人のその時の感情によって見え方が異なるコンテンツだ。その中にあって喜怒哀楽すべての感情を超越してブン殴ってくるフィジカルモンスタームービーだった。

夏が終わるまでに後2回は見たい。