ジゴクジジイのジゴックス

バカの頭の中を屁理屈と言葉のレトリックでしたためた虫下しコンテンツをご賞味あれ。WordPressで元々書いてた記事をインポートしたので所々バグってます。ごめんなさい。

ドラクエウォークで富山に行ったよ。サウナも行ったよ。

ドラクエウォークとサウナと飯を楽しむために人生初の富山に。

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金夜の東京駅から新幹線で射出され、

山を越えて海に向かってずんずか飛んでいきます。

なんで新幹線ってビールを美味しく感じるんだろ。

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発車のベルと共に車輌内に響き渡る缶ビールを開ける音(エクスプレス乾杯)には抗えないんですよね。


さてドラクエウォークの富山のお土産スポットは

・富山城

・美術館

・氷見の藤子不二雄記念館

宇奈月温泉駅

の順番で4箇所回ります。

 


これに行きたいサウナスポットを追加してルートを設計。


1日目に目指すサウナはスパ・アルプス。

どうやら水風呂が凄いらしい。

ここで金夜に一泊し、翌日から富山県をぶらつくという寸法。


さて富山駅に新幹線で着いたらもう23時過ぎ。

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元々なんだかコロナの影響でか、駅前はもう看板のお店も多く、飯にはありつけそうにない。

ふらりと入ったラーメン屋で長浜系ラーメンをうっかり頼んでしまう。

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富山ブラック食えよ俺。


そそくさとタクシーに乗り込み、「スパアルプスまで行って欲しいんですけど」というと「あぁアルプスね。」と小慣れた返事。

結構多いんだろうなぁタクる人。

スパアルプスは富山駅からだいたい車で20分くらい。たしか3000円弱くらいだったかな。


夜の田舎道で静寂を破って突如現れる真っ赤なネオン。

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すごい、ブレードランナーみたいだ。

これぞスパ・アルプスでさぁね。


駐車場はほぼ満車。よく俺寝床取れたなぁなんて思いながらフロントへ。

ロッカーの鍵を渡され基本事項を説明してもらい、いざサウナへ。


お風呂とサウナは一切待つこともなくあらゆるストレスから解放された空間。

 


サウナ室は高温だけどしっとり。

熱いんだけど長く居られちゃう。

 


表面的にガツンっとくる熱ではなく

内側からじんわりじわじわと攻められる熱。

 


短いスパンでの自動ロウリュは定期的にグワっと覆う様な高温と、水が石を穿つ時に出るフルーティな香りで心地良い。

サ室のテレビってあんまり好きじゃないんだけど、音量なのかサイズなのか、不思議と嫌にならない塩梅。それも含めて心地よい。

 


住みたいなぁここに。

 


水風呂は静岡のしきじみたいに飲料水に肩まで浸かる贅沢を堪能。

 


なんていうか、蛇口からジュースが出てくる感じというか。

 


え?これ僕らお金出して買ってますよいつも!

みたいなのが当然のインフラとして提供されてる感覚というか。

 


外気浴はととのいイスが4脚。

平等に大地の息吹(ブレスオブワイルド)を受けられる。

 


淀みのない空気が美味しいんだな。

 


もう一回言うけど住みたいここに。

 


これ日中とかすげぇ混むだろうから

アルプスを堪能するなら泊まりが良さそう。

 


たっぷりととのって寝床へ向かう。

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AM1時、まったく期待してなかった食堂がやっているではないか。

 

ちくしょう2時間前の俺ラーメン食いやがって…

せめて富山ブラック食えお前。

 


いっぱいのお腹を恨みつつカプセルへ。

 


なんでカプセルホテルのカプセルってこんなに魅力的なんだろう…なんて思ってるうちに8秒くらいで就寝。

翌朝は7時に起床し二度目のサウナへ。

この日は快晴で外気浴が捗る捗る。

早朝ということもあってやっぱり人はまばらで待つ事なく快適だった。

 


昨日の借りを返さんと乗り込んだ食堂では名物とやらの豆腐鍋をオーダー。

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これが美味い。


「絹豆腐のやさしさと風味の豊かさを尊重しつつ、それでいて主張しすぎない出汁がバイプレイヤーとして仕事をするから高い次元で調和がとれてるわ」って東西新聞の栗田さんなら言いそうな体験。

「スパアルプスはん…あんたなんてもんを食わせてくれたんや」って京極さんなら言うよきっと。

俺はというと「いやぁ〜美味いねぇ美味い美味い」と富井副部長レベルのボキャブラリーしか発揮できないのだけど。

やっぱ水が美味いとこは豆腐も美味いんだよなーなんて当たり前のことを思いつつ食事を終えてアルプスを後にする。

 


ここで誤算だったのはローカル線の本数。

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まじで少ない。

1時間に一本はザラなんだな。

まぁいいや、歩けば。

と開き直りテクテクと富山駅へ徒歩で向かう。

そうそう、ドラクエウォークやってんだからいいんだよ徒歩で。わすれてた。


途中、今にも人型のロボに変形しそうなブックオフを見つけたり、

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美味しんぼのことを考えながら歩いてたせいか海原雄山みたいな交差点があったり。

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偶然起こるハプニングもまた旅の醍醐味なんですよね〜

などと戯言を宣いながらざっと40分ほど歩いてようやく一つ目のスポットの富山城。

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なんか徒歩移動を推奨する旗のすぐ下にレンタルサイクルがあったりして最高だった。

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富山城を後にし、さらに10分くらい歩いて駅へ。次は高岡駅

ローカル線を乗り継いで富山駅から高岡駅。そこから万葉線に乗り広小路駅へ。

歩いて高岡市美術館へ向かいチェックイン。

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ちなみに高岡駅からは路面電車とバス、2つの行き方があるので先に来た方に乗るのが良さそう。広小路駅で降りてそこから歩いた。

美術館からはさらに歩いて越中中川駅へ。

ここも1時間に一本くらいなので事前に調べとけばよかった。ちくしょう。

その後氷見線氷見駅へ。

途中なんだか妙に絶景なスポットがあったけど時間の都合で寄れない。

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雨晴海岸とやららしい。

降りたかったなぁ。

 

氷見駅からは歩いて15分ほどの氷見市潮風ギャラリーでチェックイン。

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氷見市の商店街には色んな藤子不二雄キャラがいて楽しい。

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この日のノルマは達成したのでのんびり酒でも飲もうかとブラつくものの、ビックリするほどお店がやってない。

せめて湾でも拝みに行くかと海に向かって歩いて行くと、食堂の文字が踊るノボリが目に入る。

藁にもすがる思いでその食堂とやらへ。

そこは市場の上にひっついてるタイプの食堂。朝イチで取れたおさかなさんをそのまま捌いたものを丼として食べられるのが名物とのこと。こいつは期待できる。

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もう店じまいってのに行列は途切れず40分ほど待ってようやくありつけた丼は、海の料理に対する認識をアップデートされる様な衝撃的な鮮度。

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おさかなでお腹いっぱいになることがこんなに幸せだなんて。

お勤めから出てきたばっかの高倉健みたいな

食い方をしてるのは俺だけだったよ。


感じたことのない多幸感に見舞われながら、またとぼとぼと氷見駅まで歩く。

ふと撮った1ショットが美味しんぼのオープニングみたいだった。

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氷見から魚津へ向かい一泊予定。


「旅先では食べログを見ない」という呪いにかかっているので、お店はいつも見た目と雰囲気で決める。


魚津で立ち寄った赤ちょうちんでは

白エビの唐揚げ、揚げ出し豆腐、コーンバターを注文。

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これが大当たりだった。

お水が美味しいとこは豆腐が美味いんだなぁ。(12時間ぶり2度目)

もちろん雑炊も。

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気さくなご主人と女将に富山を紹介してもらう、とても美味しい夜だった。

 


3日目は魚津から宇奈月へ。

忘れてた。これドラクエウォークお土産旅なんだ。

最後は宇奈月温泉駅

魚津駅から電車を乗り継ぐ。

途中妙に観光客っぽい人たちが乗り込んできたと思ったら黒部宇奈月駅という駅。

新幹線が止まるみたいでそこからのお客さんらしい。

昼前に宇奈月温泉に着いた。

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温泉っていうかダムだし渓谷だったけど。

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露店で鱈のあら汁と焼き芋を買って紅葉を見ながらむしゃつく。

 

宇奈月はアジア系の観光客がすごい多い。

タイ?かベトナム?か、なんかそっちの人たちっぽい。

マナーいい人たちばっかだ。

ようやくここでチェックインして富山県のお土産を制覇。

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電車のマークに犬がいて可愛かった。

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そういえばここにも水のスポット。

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富山駅にも魚津駅にもあった、水を飲めるスポット。かなり自信があるみたい。

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でもほんとに美味い。水がほんとに美味い。

俺が富山を舞台にしたオープンワールドゲーム作ったらこの水スポットをセーブポイントにするなぁ。

 

旅に行くたびに思う。

どんな地域にも行かないと知り得ない、わからない魅力がたくさんある。

それはその土地が持っている背景に根付くものであったり、恣意的に上乗せされたものだったり。

でもそんなことを知らないでイメージだけで地域を語ることの無知蒙昧さってのは本当に恥ずべき文化だよ。

都道府県別人気ランキングってのはほんとに傲慢で失礼だと思う。

どうか自分だけは自分で見聞き知った情報と感情で判断できる様に生きたいものだなぁと思ったのであった。

北陸また行きたい。