ジゴクジジイのジゴックス

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作品を守る事と戦う(続編を作る)事。ジレンマは終わらないVシネクスト仮面ライダーグリスの感想

仮面ライダーグリス、観てきました。

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ビルド最終回後を描いた前作仮面ライダークローズは、どうやったって蛇足になってしまうハンディキャップを持った作品でした。

 

描ききれなかった話の続きを描いた」、というよりは「商業的な事情で続きを作るために描かれた」、という印象だったからです。

好きだった作品のその後が見られる喜びと、完結した作品のその後を無理やり描かざるを得なくなってしまう事へのなんとも言えないやるせなさ、というジレンマがVシネクストシリーズには付き纏います。ビルドの前のエグゼイドが作品の中で「ゲーム病は無くなっておらず、ライダーの戦いは終わらない」という最終回だった為、その後を描きやすかったのもあり、ビルドのOVシリーズはどうしても蛇足になってしまうのは仕方のないことかな、とは思います。


本作は仮面ライダークローズで描かれたその後のさらにその後。

なんでたまたまグリスチームが見つけたファントムリキッド(うろ覚え)を先に敵陣営が持って兵器化できてたんだっけとか、敵の行動動機と日本の占領という結果にいまひとつピンとこなかったりとか、ギャグパートがほんとにキツかったりとか、アレな所はやっぱりありました。こういうとこも含めてビルドだったなぁ…というのを思い出しました。


とはいえそれを差し引いても内海君と戦兎の共闘、プライムローグの活躍、グリスブリザードの再登場といったビルドライダー達の活躍。

また、彼らが戦う事になる敵ライダーもハザードビルドをベースにしているので当然カッコよく、戦うロケーションも相まって硬そうで強そう!という説得力がありました。

 

一方ドラマパートでは葛城巧と戦兎の邂逅シーンといったビルドのその後として観たかったものが60分の中にギュッと濃縮されていました。

お金払った分は十分にペイできたなと思える内容だったかなーと。


良くも悪くも最終回後のOVってこうなるよね!というど真ん中だったので、贅沢なヒーローショーを見る感じで楽しめました。

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