夢を追い続ける男を読んだ話|決算書だけでは読めない価値を創造するお仕事
70年代に仮面ライダーシリーズで売上のトップラインが見えてきた時期に次のビジネスモデルとしてスーパー戦隊を作っていった潮流にいた人達の本。
売上や営利、経常利益といった指標とは別の「少年少女の未来を作っていく」という非常に定性的かつ"短期的には効果測定出来ない価値のある仕事"をする話が天に輝く強烈さ。
自分は生きててこの規模の仕事をしたことがないのでわからないけど、ヒーローを作っていくというのはなんかもう「非営利法人的な崇高なミッション」と「シリーズ存続の為の営利的ミッション」のどちらも達成しなきゃいけなくて本当に難しく尊く長期的なビジネスに思える。
口をぽかーんと開けて毎週金曜日の夕方に馬鹿面して見てた五星戦隊ダイレンジャーがこんな大人達の気力と転身で満ち溢れていたなんて、同じビジネスマンになってもわからんもんだ。
人に隠れて悪を斬るポジションから世の中の子供達にチームプレーの大切さを気力ボンバーする仕事ってすげぇわ。
こないだまでやってたルパンレンジャーVSパトレンジャーがあんなに面白いのも合点がいく。未来へのファンタジーを見せてくれる仕事だった。
スーパー戦隊に育てられたビジネスマンは全員必読。